私が自分の髪に危機感を抱き始めたのは三十代に差し掛かったある秋の日のことでありその時気づいたはげ始めのサインは今振り返れば非常に明快なものでした。最初は季節の変わり目だから抜け毛が増えるのは当たり前だと自分に言い聞かせていましたがシャンプーのたびに指に絡みつく毛の量が明らかに以前の二倍以上に増えていることに気づき愕然としたことを覚えています。特にショックだったのは美容室で撮影してもらった自分の後頭部の写真を見た時であり旋毛が不自然に大きく開き地肌の色が以前よりも赤みを帯びているように見えたのです。健康な頭皮は青白い色をしているものですが私のように血行不良や炎症を起こしているとはげ始めのサインとして頭皮が赤くなったり黄色っぽくなったりすることがあるという話を後で知り納得しました。それ以来私は毎日自分の生え際をスマートフォンのカメラで定点観測するようになりましたが数ヶ月前の写真と比較することでM字部分が少しずつ奥へと後退している現実を突きつけられました。また髪質そのものも以前は硬くて太かったのがいつの間にか柔らかくて猫っ毛のような感触に変わっておりこれもAGAの典型的な症状であることを痛感しました。食事においても脂っこいものばかりを好んで食べていたため頭皮の皮脂分泌が過剰になり夕方になると髪がべたついたり特有の臭いが気になったりするようになったのも大きなサインだったと言えるでしょう。こうした実体験を通じて学んだのは自分の変化を否定したり見ないふりをしたりすることは問題を先送りにするだけであり現実に目を向けて早く行動を起こすことがいかに大切かということです。自分自身で判断が難しい場合は昔の写真と現在の自分を並べて比較してみるのが最も客観的な方法であり特に耳の上のラインと生え際の距離を測ることで進行の有無を明確に知ることができます。私の場合は早期に生活習慣の改善と育毛剤の使用を開始したことで何とか進行を食い止めることができましたがもしあの時小さなサインを無視し続けていたらと思うと今でも背筋が凍る思いがします。自分の体から発せられるSOSに耳を傾けることは自分自身を大切にすることそのものであり少しでも違和感を覚えたら迷わず専門家に相談することをお勧めします。日々のブラッシングで抜ける毛が以前よりも短くて尖っている場合は毛髪が十分に成長する前に抜けてしまっている異常な抜け毛である可能性が高いため特に注意深く観察してください。自分に起きた変化をポジティブに捉え改善へのステップに繋げることで明るい未来が見えてくるはずです。
私の実体験から語るはげ始めのサインの見分け方